60までの自分磨き→60からも自分磨き(定年後)

50代後半からの日々を綴っています。60になり、また次のステージへ。

待合室の淚

昨日、結果を聞くため早めに受付をすませ、待合室にいました。
姉も心配してくれましたが、仕事もあるし一人で行きました。
何人もの女性たちが待っています。


この方たちは、もう病名確定なのだろうか?
私と同じ結果待ち?
それともすでに手術後の定期受診かしら?
いずれにせよ、何かしらの不安を抱えていらっしゃることでしょう。


そんな中、
お母さまとご一緒の若い女性、30代?20代かな。
母親は私と同じ年代のような気がします。
新患さんのようで問診票を書くように言われています。
娘さんが記入する度、母親が淚声で、
「どうしてもっと早く」「なんでこんなことに」
小声ながらとても聞いていられず、そっと気がつかれないように横の席にずれました。
ただ受付に近い席になってしまい、
書き終えた娘さんが紹介状と一緒に問診票を提出してきたところが見えます。
その後を追うように母親が「もう骨にまでって・・・大丈夫でしょうか?」
涙を拭きながら訴えています。
「診察の時にまた先生にご相談下さいね」と言うしかない感じの受付の方。


様々な患者さんたちが胸を失うか、失わないか、失ってしまったか再建したかの現場です。
娘がいる身である私は他人事ではなく、
でも、かける言葉もなくただ順番を待っていました。
もし手術となっても姉以外には伝えない。
なんとか無事に終わってから皆に言おう。
以前からそう決めていたので、覚悟はついているはずでしたが、
いざ、名前を呼ばれると緊張がはしります。


結果として経過観察、また検査がありますが悪性ではなかったこと、
心から安堵しましたが、これはたまたまのこと。
すこし浮かれそうになる気持ちをおさえます。
いつどうなるかこればかりは誰もがわかりません。
また検査時にこういったことを繰り返すのだから。


それでもこうして書くことでだいぶ不安から解放されていました。
経験者の方のブログもとても参考になりましたし、
コメントを下さった方もいらして本当に感謝しています。
ありがとうございました。


どうかこの娘さんが納得のいく治療に進まれますように。
お二人のうしろ姿にそう願って帰宅しました。