60までの自分磨き→60からも自分磨き(定年後)

50代後半からの日々を綴っています。60になり、また次のステージへ。

貰っても使わない

もう処分してしまいましたが、とても古く汚れていたキッチンバサミをずっと使っていました。

汚れていたと言っても、切ることに支障はなかったので、捨てずにいました。


ちょうど何かの景品で新しいキッチンバサミをもらいました。

綺麗な箱の中に入ったキッチンバサミ。

私はどうしたか?

そのままとっておき、相変わらず古いハサミを使っていました。


去年、実家の母が来た時に、汚れたキッチンバサミを見てあきれました。

「100均にだって売ってるじゃないの、いい加減捨てなさいよ。」

「でも、まだ使えるし、もったいないし。それにこういうのゴミ分別面倒なのよ、燃えるごみじゃないから。」

その時、「新しいハサミならあるけど」と独り言のようにつぶやいた私に、

「じゃあ、それ出しなさいよ。」とせまる母。

仕方なく、ずっとしまってあったハサミを出しました。


「新しいハサミあるんなら使えばいいじゃないの、死ぬまでこの汚いハサミ使ってる気?いつこの綺麗なハサミ出すのよ。」

確かにこのまま新しいハサミはずっと使わなかったかもしれません。

「もったいないから捨てないって、この新しいハサミを使わない方がもったいないんじゃないの?」

その時です。ズシリと胸に来るものがありました。


それから次々、しまってあった食器や布巾類、キッチン用品を母と一緒に出してみました。

新しい鍋やフライパン、高そうなコーヒーカップ、綺麗に揃った皿にスプーン、可愛いタオル、、

引き出物か何かにもらったんだと思います。

中には劣化して銀の縁取りは黒ずんでいた皿もありました。

「捨てるより、使わないほうがもったいない。」

それが断捨離の始まりでした。