読書日記④ 「老人ホテル」原田ひ香
「三千円の使い方」で知った原田ひ香さん。
「財布は踊る」から三冊目に読む本「老人ホテル」です。
最初、文字は小さいし主人公が何者かよくわからないしで、、、
これは原田ひ香さんでもリタイアだな?と思ったのですが、何とか投げ出さず読み進めました。
主人公は、家庭的にも金銭的にも恵まれずすごしている女の子。
彼女はそれでも以前、知り合った一人の老女に金持ちになる方法を聞きたいと近づくため、老女が住むホテルで働きはじめます。
主人公の生い立ちやが明らかになるにつれ、少しずつ読みやすくなり、老女から指南され生活を立て直していくあたりからは、さすが原田ひ香お得意のお金な対する真摯な向き合い方にすっかり魅了されて行きました。
ホテルに住む訳ありな老人たちも面白く、最後はホロりとさせられます。
何より主人公の成長ぶりが頼もしい。
今は親ガチャという言葉まで生まれる時代。
真面目にコツコツやっていても、生まれた時の環境からなかなか低悪な状況から抜け出せない。
でもそれでもやはり真面目にコツコツ少しずつでもお金を大切にする生活を変えていくことで、明るい何かが見える、と教えてもらえます。
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