今みえる風景を味わって
還暦前には思うこと多々あり、一区切り心機一転という感じでしたが、今年はというか年々季節感が薄れています。
子供の頃の、どこか厳かなお正月という新年ではなくなってしまいました。
叔母が100歳間近で亡くなりました。
最期まで自立して一人暮らし。
ムスメが出て行った時は、よく慰めてもらったものです。
いとこたちは皆遠方で、海外暮らし。夏休みに長期帰国するため、お正月は叔母一人で過ごしていました。
頑として施設暮らしを拒否。寝付くことなく旅立ちました。
生前、
この歳にならないとわからないわよ、貴女には。
折り合いつけていかなきゃね。
と言っていました。
100になったら、また何がみえるのかしらねぇ。
とも。
私は最近、老眼が進み、パソコンの細かい文字が見えにくくなりました。腰も痛いし、すぐ疲れるし、、、持病も心配だし先行きに漠然とした不安もあります。
それが今60の60なりにみえる私の風景です。
すいすい老眼鏡なしで読めたり、腰痛無く疲れなんて気にしない日々はなくなりました。
でも戻ることは出来ないのです。
そして若い頃は60の風景を知らなかったけれど、今の私は30も40も50の風景を知っているのです。
全ては宝物のよう、とは言えないけれど、そう悪いことばかりでもなかったような気がします。
そんな積み重ねで今の私がいるのだから。
今年も60なりの風景を味わっていきたいと思います。折り合いをつけながら。
また一年。よろしくお願いします。
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