読書日記⑦
60歳の女性が主人公なので選んでみた一冊。
坂井希久子
「華ざかりの三重奏」
定年を機に、未亡人となった同級生と同居を始めた主人公。
十代で夢中になった少女漫画を楽しみ、
(自分も楽しんだ漫画も出てきて嬉しい)
時には衝突しながらも二人の生活はそれなりに上手く噛み合っていく。
そんな中、同居する同級生の娘や、近所の少年たちとの交流、さらにデリカシーのない男の同級生の家庭問題も浮き彫りになり、、、
三重奏なので、もう一人ふとしたことで知り合った女性が仲間に加わり、三人で昔夢見たことに突き進んでいくあたりは爽快です。
その夢がまた思いがけなく、でも納得。
そして三人の役割がまたピッタリで、こちらまでワクワクしてきます。
主人公はバリバリのキャリアウーマンで独身。
同居する同級生は舅に仕えて来た専業主婦で、現在は漫画に夢中。主人公はそんな彼女を少し呆れているのですが、それまでの彼女の暮らしを知るにつけ理解を示して、、、
そしてもう一人は、やはり家庭に問題があり、、、
そう考えると、子供と同居などしないことが一番かと思えたり。
まだ子供が未婚なので実感ないのですが、考えてみれば姑になってもおかしくない年齢なんですものね。
少なくとも子供夫婦と同居し、邪魔もの扱いにされてもおかしくないわけで。
やはり私はしっかり叔母のように最期まで自立して生きて行こう、と思わせてくれる一冊です。
還暦のみなさん!頑張っていこう!
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