まだ読めない本
山本文緒さん
「無人島のふたり」
まだなかなか読むことが出来ずにいる。
なぜなら山本さんの本はいつも登場人物に自分を投影してしまい切なくなるから。
最期を描いた作品だというが、
私は読んでまたすっかり山本ワールドに入り込み、息が出来ないほどの思いを味わう気がする。
夫がいても子供がいても姉妹がいても友人がいても人はひとり。
50を過ぎてからは特にその思いが強くなった。
生まれる時も死ぬ時もやはりひとりなんだ。
そう胸の奥底に染み込ませるようにしてきた。
とはいえ、やはり最期は誰かしらに世話になり頼り迎えることだろう。
自分はどんな心境になるのか?
今はまだ直視していないが、間違いなくやってくることだ。
それが突然なのか徐々になのか、自覚があるやなしや、どんな運命を迎えるのか、またわからない。
山本さんは先に逝ってしまった。
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