60までの自分磨き→60からも自分磨き(定年後)

50代後半からの日々を綴っています。60になり、また次のステージへ。

優しさは失っても,つけ込まれてもいけない

優しい主人公は、毒を盛られたり、掃除ばかりさせられたりする。
でもちゃーんと神様が見ていてくれて、
最後は素敵な王子さまが現れて救われる。
親切な老夫婦は、隣人に意地悪されても、
やはりちゃーんと最後は大金持ちになる。
大きな葛籠と小さな葛籠、どちらが良い?と聞かれたので、
素直に大きな方を選んだら、とんでもなく酷いめにあってしまう。


そんなお話を聞かされて育ったせいか、
優しく親切に、あまり欲張らず生きていかなければいけないんだ、、、
なんて考えていた子供時代。
それはそれで良いのかもしれないけれど、
どれもみな他力本願的なストーリーなんだなぁ、
と今ならわかる。


なかなか過激なタイトルだけれど、
ただ優しいだけでは、
人を疑ったり遠ざけたりしないうちに、
いつか毒があたり本当に死んでしまったり、
埃の中で年老いて、みそめられることなくワンオペ家事だったり、
死ぬまで意地悪な隣人に悩まされるのだよ!
お話の中みたいに誰もあなたを助けてくれないんだから。


優しさを失ってはいけないけれど、
優しさにつけこまれてもいけないよ、
と教えてくれる本です。