読書日記⑧れんげ荘
連休はゆっくり読書をしよう、と、購読してあった「れんげ荘」シリーズ。
図書館ではなく、買った理由は、
これを読んで仕事を辞め丁寧に暮らすことにしよう、と考えたから。
転職後、クライアントの都合などで、しばらく仕事もなくのんびりしていましたが、いざ始まるとなかなかハード。
特に人間関係。
概ね良い方々でしたが、やはら中には、、、
強烈な個性の方には非常に苦労しました。
私はローンもなく、覚悟もないのです。
病気もありますから無理したくないとも思っていました。
仕事は大変、定年になったらサッサと辞めよう、と思っていたくせに、辞めたらつまらないなぁ、とも感じていて。
そのくせ、覚悟めない。
でも仕事を辞めて自由と丁寧な暮らしが手に入ったら、、、
そんなことを考え、この本で退職したあとも大丈夫、という期待を込めて購入しました。
主人公のキョウコさんは、45歳で早期退職し、月10万でここれんげ荘で暮らしています。
オンボロアパートながら、住人に恵まれ、日々散歩に図書館通いをして過ごす日々。
頼りになる友人や、心優しき兄家族もいます。
特に兄嫁さんがとても良い方で。
平凡な暮らしの中にありながらも様々なことが上手く描かれていますし、登場人物もそれぞれ個性が生かされて、キョウコさんの気持ちがただのんびりしているわけではないこともよくわかります。
が、今の私には憧れる生活、とまではいきませんでした。
自分もこんな生活をしよう、という決断にはならなかったのです。
やはり、つまらなく感じるところがあり、仕事をしていたいと思うのです。
キョウコさんは仕事でだいぶ苦労していたようで、勤めていた頃の思い出はあまり良いものではなかったように描かれています。
人としてどうなの?という思いを抱えながら、早くお金を貯めて、自分とは違う価値観の母から独立しようと行動に移します。
群ようこさんの巧みさで、どうなるんだろとすいすい読み進められるあたりはさすがですが、私個人としては、現在の日々の自身の暮らし、やはり働いていた方が魅力的に思えたのでした。
それでもれんげ荘の住民のみなさんと心通わせていく様子や、キョウコの新しい暮らしは読んでいて面白くまた続きが楽しみになります。
結局私は丁寧な暮らしに憧れつつ、丁寧な暮らしが退屈に思ってしまう人間なんでしょう。
いつまでも働けるわけもないのに。
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